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2016.10.24

3年生Environmental Science(地学)の授業のひとコマ Brian Burgess先生の授業を見学しました

Burgess先生の授業を見学しました。外国人教員によるオーラルの授業を経験した中高生は多いと思いますが、Scienceの授業はどんな感じでしょうか。授業の様子をレポートします。

チャイムが鳴り、授業がスタート!

Roll Call(出席確認)からScienceの授業が始まった。

次の指示は、Pass me the homework.と、宿題回収。授業で習ったことの理解度を確認するために毎回のように宿題が出る。もちろん、questions(質問)もAnswers(答え)もすべて英語。
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宿題を集めながら、前回の授業を休んだ生徒は放課後5時までに職員室に小テストを受けに来るように!! と、弾丸を連発するように早口の指示出し。もちろん、All English。Burgess先生の英語は、スピーディー。しかし、明瞭な発音のアメリカン・イングリッシュ。授業の進み具合もスピーディー。

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Burgess先生の授業を受けてきた卒業生は、きっとこの記述だけでKIHS時代の自分の体験をリアルに思い出していると思う。

10月3日から後期の授業が始まり、3年生のScienceの授業では、目下、「Earth’s crust(地表)の変化」「Mountain(山)の定義」「Mountainの分類(Classification)」について学んでいる。

本題に入ったBurgess先生の最初の質問は;

“What are mountains? “ (山とは何でしょう?)

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Mountain(山)の定義を改めて問われると、答えに詰まった。授業見学とは言え、「当てられたら、どうしょう!?」 こんな時に限って、Burgess先生はわざと私に向かって真顔で、”Mr. Takimoto!”と名指しすることがある。

生徒たちの手前、「答えられないと恥ずかしいなぁ」と内心ドキドキしていると、一人の生徒が、“A mountain must have a summit.”と答えてくれた。

「当てられるかもしれない!」と緊張する生徒の気持ちを久しぶりに味わった。予習せずに授業に出ると、こんなことになる。授業見学とは言え、事前に教科書を読んでおくべきだった、と密かに後悔。

生徒のこの答えを受けて、Burgess先生はホワイトボードに凄いスピードでポイントを書き出した。
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To be a mountain;

For a hill to be a mountain, its summit (highest point of a mountain top) must be more than a few hundred meters above the land around it.

この後、授業はmountain ranges(山脈、山岳地帯)、世界に2つしかないmountain belts(山地帯)に展開。

Mountain beltsのひとつはEurasian-Melanesian mountain belt でヨーロッパのアルプスやインド北部のヒマラヤ山脈が含まれている。もうひとつはCircum-Pacific mountain beltで南米のアンデス山脈や北米のロッキー山脈、そして日本の山地帯も含まれている。

突然、Burgess先生が住む神戸に話が移った。六甲山は、山か丘か。

科学者でない、私にはどちらでも良い話題、と思いながら授業を聞いていると;

Geologist(地質学者)によると1,000メートル以下の地形は山とはみなさない、六甲山は標高931メートルなので山ではない。しかし、教科書の定義では、立派な“山”。

私自身、今までBurgess先生の授業を何度か見学しているが、英語で山の形成の授業を受けるのは初めての体験で、とても新鮮に思えた。

このレポートでは授業の開始付近だけ触れているが、スピーディに授業が進み、45分授業で私のノートは4ページに亘ってぎっしり埋まった。

午後の授業にもかかわらず、凄い集中力でAll Englishの授業を受け、ノートを取り、質問している生徒たちの光景を目の当たりにして、深い感動を覚えた。

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野暮な質問だと思いながら、授業が終わってから何人かの生徒に「こんなスピードの授業、理解できるの?」と質問したところ、「普通に分かる」とのことであった。

放課後、職員室でBurgess先生と談笑している生徒に「Brian先生の授業、難しいんちゃう?」とわざとらしく聞いてみた。すると、その生徒は「難しいから、(がんばって)勉強しようと思う」と答えてくれた。この子からそんな言葉が返って来るとは正直、驚き。しかし、とても嬉しかった。

KIHSに入学して2年半。1年生の頃の様子をよく知っている者として、感動で心が震えた。

これからグローバルな世界に飛び出していく生徒たち。

“自校の生徒だと言うので、ひいき目で見ている!”“自画自賛だろ!”という批判を受けることを承知の上で敢えて次のように書かせてもらう。

「グローバル化した世界で生きていく」という意味で、一般の高校生に比べて2歩も3歩も先を進んでいるKIの生徒たちの姿を頼もしく感じた、そのような授業見学となった。

 

客観性を担保するために、一つだけ蛇足させていただく。

9月17日に実施した学校関係者評価委員会で、英語教育専門家の学外委員の先生(関西外国語大学元教授)もKIHSのこのような英語イマ―ジョン英語教育を高く評価してくれたことを申し添えたい。

(学校評価委員会での報告や討議内容の詳細は、トップページ下の「学校評価」をご覧ください)

 

教育主任 滝本武

 

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