英語力を高めるために単語をノートに書き写したり、問題集を解いたり、空いた時間を使って英会話CDを繰り返し聞いたりと、学習法は人によってさまざまです。しかし、なかには「どれだけ勉強しても英会話が上達しない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。こうした悩みの解決には、ある学習法が有効です。
その学習法は、“音読”です。

そこで今回は、「それだけで英語が話せるようになるの？」と疑問に思う方のため、音読の必要性や音読する際のポイントをご紹介します。

見落としがちな“音読”は、英会話の上達に欠かせません

ゲームにせよスポーツにせよ、最初から完璧にこなせる方はいません。何度も練習を重ねることで少しずつ上達していき、スコアを伸ばしたり大会に出場できたりするようになります。英会話も同様で、繰り返し声に出すことで身体が覚え、かつ頭のなかにインプットされていくのです。音読は、英語学習のうえ、欠かせないメソッドとして一般の高校でもインターナショナルスクールでもよく行われている学習法のひとつとなっています。

英会話の上達に欠かせない音読ですが、英語学習を行う方々が最も疎かにしがちなのもまた、音読であるといえます。英語を話せるようになりたいと本気で考えている人は授業だけでなく、自宅でも積極的に音読に取り組むことをお勧めします。>英会話の上達に欠かせない音読ですが、英語学習を行う方々が最も疎かにしがちなのもまた、音読であるといえます。英語を話せるようになりたいと本気で考えている人は授業だけでなく、自宅でも積極的に音読に取り組むことをお勧めします。

学習効率を上げるポイント！　音読する際はココを意識

では、どのように“音読”すればよいのでしょうか。
音読する際に、テキストを見て適当に発声しようとする方も少なくありません。しかし学習効率を上げるためには、以下で紹介するポイントを意識しておくことが重要です。

・モデル音声に習って発声
音読は単に発声すればよいというわけでなく、モデル音声の真似をして発声することが大切です。独学で英語学習を行ってきたという方のなかには、自己流の発音で英語をインプットしている方もいるかもしれません。しかし自己流の発音、英語を見たまま読んだ“カタカナ英語”を覚えたところで、通じる英語を話せるようになるわけではありません。

モデル音声は、書店で販売されている英会話テキストのCDなどで問題ありません。流れてくる音声を真似て発声していく際、ワンフレーズごとにCDを止めながら進めると効率のよい学習が可能です。ちなみに、一般的に発音が悪いといわれる方の特徴として、“発声のリズム・イントネーションがおかしい”という点があげられます。このことから、モデル音声を聞き取る際にはリズムとイントネーションに着目することが重要であるといえます。

・「わたしは俳優・女優」とイメージ
発声する際は、まるで役を演じているかのようにイメージすることが重要です。周りに人がいようがいまいが、恥ずかしがって“声に出さない”というのはNGです。スムーズな英会話を身につけるためにも、必ず声に出しましょう。

このとき、「わたしは俳優・女優。今は役を演じている」という気持ちで発声すると、自然に感情を入れることができます。東京・大阪・名古屋など、全国にあるインターナショナルスクールに通っている方には、英語を使って生徒同士で芝居をしてみるのもおすすめです。大阪・名古屋などの地方特有の方言にとらわれず、同じモデル音声を基に、学び、発音することが可能です。モデル音声のリズムとイントネーションをお手本に、感情を込めて少なくとも10回の発声を行いましょう。

上記2つのポイントを意識して音読に取り組めば、短期間で英会話を上達させることが可能です。誰もいない自宅で行うのはもちろん、モデル音声をプレイヤーに録音して持ち歩き、外出中に行うのもひとつの方法といえます。

英語力向上の近道！　正しい音読を知ること

英語力を身につける上で欠かすことのできない音読。今まで知らなかったという方も、間違った方法で取り組んでいたという方も、一度“正しい音読”を理解した上で取り組んでみることをおすすめします。
そして英語学習は、じっくり時間をかけてコツコツと続けていくことが非常に重要です。英語力向上のためにも、継続すること、モデル音声に習って正しい音読を行うことを徹底しましょう。また、正しい発音があふれる環境で学びたいのであれば、インターナショナルスクールへの入学を考えてみてはいかがでしょうか。