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2022.07.07 Lesson
World History(2年生「世界史」)の授業を見学しました
本校(KI)では、英文教科書を使って「World History(世界史)」を学んでいる。1年次に高校の「世界史」教科書を使用し、2年生になると英文教科書を使用している。
理由は、英語力強化には世界史用語の理解と習得も大切だと考えているからだ。
例えば、「大航海時代」や「第1次世界大戦」「ロシア革命」は、英語で何と言うか知っていますか。この程度の知識がなくては、英語を使って生きていくことはできないだろう。
今回、2年1組の「World History」の授業を見学したが、第一次世界大戦中、1917年に起こったロシア革命のところだった。
使用している英文教科書の小見出しは、”Russia Turns to Communism“と書かれいる。冒頭の英文;
The Bolshevik revolution in Russia was led by Vladimir Lenin. As a young man, Lenin had read the writings of Karl Marx.
Lenin came to believe that communism was the best economic system for Russia、、、、
「World History」は帰国子女で英語が堪能な小谷先生が授業を担当している。英文教科書を使うため、授業を受ける前に予習が必要だ。例えば、Bolshevik(ボルシェビキ)やrevolution(革命)、Vladimir Lenin(ウラジーミル・レーニン)など。事前に英単語と日本語をノートに書いておくことが宿題だ。重要な歴史用語や人名を英語で理解し覚えていく。地道な学習だが、英語力をつけるには大切な学習である。
授業では、生徒が活躍する。まず、小谷先生が作った「歴史理解の重要ポイント」を日本語でノートに取る。そのあと、先生に指名されていた生徒が英文教科書を読み上げる。そして、簡潔に歴史ポイントを日本語で説明する。クラスの前で歴史解説をするためには、事前に自分で相当調べておく必要がある。当然、その時代の枠組み中で、担当する歴史事件がどんな意味があるのか、時代の流れの中で理解しておかないと説明ができない。このため、生徒自ら自分で勉強する。クラスで発表するために自分で勉強したことは、自分の教養となっていくことは間違いないだろう。もちろん、生徒の説明の後、小谷先生は重要ポイントを歴史的意義を押さえながら解説する。
1年次の夏、大阪府内の私立高校から転校してきた男子生徒から英文教科書で学ぶ意義を聞いた。
彼は、大学受験合格を目指す進学校で学んでいたが、その高校では歴史用語を含む短文をひたすら暗記することが求められた、と言う。暗記力で成績が決まると言うのだ。しかし、KIでは歴史を理解する授業が展開されていて、有意義な学びができている。「学んでいて楽しい。」という。しかも、英語も学べるので一石二鳥とのこと。歴史理解ができるので、大学受験にも備えることができると言うのだ。
「世界史」で取り上げられる歴史用語や人名などの英単語を習得することも大切だ。同時に、日本視点ではなく、欧米視点で世界史を理解することで、多角的な視点で歴史を学ぶことができる。英文教科書で世界史を学ぶことは、これから海外で活動するための基礎力となり、重要な国際理解教育となっていると言えるだろう。
国際高等課程長 滝本武
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