ブログ

2022.09.06 生徒の活躍

AIG高校生外交官プログラムを経験して

夏休みも終わりに近づいてきましたが生徒の皆さんは元気に過ごしているでしょうか。

3年生の数名はいよいよ間近に迫った総合型選抜入試の出願に向けて本格的に動いています。夏休み中も学校に来て志望理由書の作成や小論文対策をしたり、筆記試験に向けて勉強に励んだりと皆で励まし合いながら日々取り組んでいます。体調には気を付けて、全員が希望進路に向けて悔いなく全力で前進していけるよう願うばかりです。

さて、夏休み前に3年生の橋本真亜弥がAIG高校生外交官プログラムの日本プログラムに参加しました。2年生の冬からこのプログラムの選考に向けて準備を進め、書類と面接の審査を経て見事合格し、今回参加することになりました。

プログラムを修了した後に楽しかったことも苦労したことも話してくれましたがこの経験が自分の考え方を変えてしまうほどの経験だったようで、話を聞くだけでもかなりの成長に繋がったよう見受けられました。今回は真亜弥がAIGの紹介を含め、10日間のプログラムについてブログにレポートしてくれています。

 

3年生担任 橋本 真梨子

 

 

AIG高校生外交官プログラムとは (AIG High School Diplomats)

 

 

AIG損害保険株式会社協賛で行われる参加費無料の国際交流プログラムです。このプログラムは1987年から始まり、近年では新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催にもなりましたが30年以上続いています。プログラムは2種類あり1つは渡米プログラム、もう一つは日本プログラムです。

渡米プログラムでは約3週間40人の日本の高校生が米国に行き、ワシントンDC、ニューヨークの要所を巡るツアー、アメリカで家族の一員として生活するホームステイ、お互いの文化を学びプレゼンテーションやディスカッションを行います。今年度は新型コロナウイルスの影響で渡米出来ず、代わりに東京にメンバーが集まり5日間のオンライン開催になりました。

日本プログラムでは約2週間20人の米国の高校生たちが来日し研修センターで共同生活をします。そして20人の日本の高校生が高校生外交官として日本の歴史、文化、経済を彼らに伝えます。そして彼らからアメリカの歴史、文化、経済を学びます。そして渡米プログラム同様プレゼンテーション、ディスカッションをします。

今年度は京都で開催され米国の高校生に京都の名所を案内しました。今年は三年ぶりに対面でプログラムが行われました!

どちらのプログラムも共通しているのは『英語のみの環境』であること、『自分を変えられる』こと、そして『国境を超えた人間交流ができる』プログラムであることです。このプログラムに必要なのは高い英語力でも特殊な経験値でもありません。困難を克服したり新しいことに全力で挑む”Challenge”、自分の言動に対して責任と自信を持つ”Pride”、新しい考えを取り入れ相手を理解しようとする姿勢”Respect”が必要です。

このプログラムを通して言い表せないほど素晴らしい経験と素晴らしい仲間に出会うことが出来ました。このプログラムを知らない子にも知ってる子にも今の自分を変えたいと思っている子にも是非チャレンジしてほしいと思いこのブログを書きます!

国際交流プログラムと聞くと国際関係や英語に興味のある人向けのものじゃないかと思いませんか?私もそう思ってました。でも違います。ただの留学ではない、ただの国際交流ではないのがこのAIG高校生外交官プログラムです。このプログラムでは自分を変えることができるんです!多分どれだけ書いても信じてもらうことは出来ないと思います…。笑 私もホームページ、インスタグラム全て目を通したけれど参加するまでは半信半疑でした。でも、本当にそんなことが全て叶ったら夢みたいだな、と思ってました。

私はこのプログラムに参加する前から将来やりたいことは決まっていて、それに関係ない知識は必要ないと思っていました。学校で社会問題を習ってもテンプレートをなぞるだけでつまらないなと思っていました。地球温暖化はよくないよねー、節電した方がいいよねー、みんな賛成、終わり。みたいな。わざわざ分かりきったことを繰り返す意味が分からないと思っていたし、こんなこと受験に必要ないと思い勉強をするモチベーションがないまま学校生活を送っていました。勉強も表面的にはするけれどそこに自分の強い熱意はありませんでした。でもHSDで全国からいろんな経験をした子、いろんな考えを持った子がいてみんな十分凄いのにむしろまだ成長したいという気持ちがあって、私もこのままではだめだと思いました。

 

 

一番印象的だったメンバーの話をします。その子は英語がペラペラでアメリカの高校生と難なく会話をしていました。プログラム中にいろんなジャンルのディスカッションをするのですがアメリカ、日本メンバー全員から本気の意見を引き出していました。それはその子の英語力もあると思いますが、前提に私がつまらないと投げ出した知識があってこそ出来ることだなと思います。ゴールの見えたディスカッションじゃなくその場で新しいなにかを見つけるディスカッションをしていました。それを経験して初めてディスカッションを好きになれたし社会問題に興味を持てました。私はその子みたいにその場でそのメンバーだからできるディスカッションが出来る、引き出せる人になりたい。そのために勉強しようと思いました。

 

 

そもそも私は英語が好きではありません。洋楽も洋画も興味がないし文法も難しいし英単語を覚えるのも苦手。でも英語を使えるようになると世界が広がるんです。私は人が好きです。英語を学ぶ理由は、色んな人に出会いたい!話したい!知りたい!からです。それを再確認できました。このプログラムで出会ったアメリカの高校生と繋がり続けるために英語を頑張りたいです!(実はプログラム中に流れた洋楽やメンバーに教えてもらった洋楽にハマってます。笑)アメリカと日本、文化も使用言語も違うけれどその中で関わるために必要なことは相手を知ろうとすることだと思います。それはすべて人と関わる上で必要なことです。表面だけじゃないその人の真の部分を知ろうとすることを諦めなければ英語が上手くなくても繋がれます。それを体感することができました!逆に言語が同じでも相手を決めつけて知ろうとすることを諦めたらそこで人間関係は終わるなー…とも感じました。

ここに書いたこともまだまだほんの一部で語りきれないほどいろんなものを得ることができました。応募時の書類を書くとき、面接、約三か月の準備期間、約二週間の共同生活、そして今。どれも濃いエピソードがあって意味のあるものです。ちなみに今もメンバーとは連絡を頻繁に取っています!

 

 

これを読んで99%嘘やん!大げさや!と疑ってもいいので、1%でも興味を持ってもらえたらいいなと思います!

私は英語力も勉強も全然出来なくてこれといった経験もなく、でもこのプログラムが誰よりも大好きで自分を変えたい!という気持ちだけで突っ走ってきました。そんな私を支えてくれた学校の先生、私を選んでくれたAIGの方々、私を受け入れてくれたメンバー、本当に有難うございました!

 

関西インターナショナルハイスクール

3年生 橋本真亜弥

 

大阪のインターナショナルスクール
大阪のインターナショナルスクールなら

関西インターナショナルハイスクール
〒545-00053 大阪市阿倍野区松崎町2-9-36
帰国生・帰国子女受け入れ校
高校卒業資格取得可

タグ一覧