ペルー出身のミュージシャンをお招きしました

スペイン語入門にゲストスピーカーが来てくれました！
ペルー出身のミュージシャンであり、ペルー料理レストランを経営されるJavier Gonza(ハビエル・ゴンサ)さんです。

皆さんはペルーといえば、どんな国を思い浮かべますか。アンデス山脈、リャマ、音楽、中にはインカ帝国やペルー料理を思い浮かべる人もいるかも知れません。日本にはペルー国籍の人が多く暮らしていて、2021年６月時点では4万8105人だと言われています。また、ペルーにも日系ペルー人の人たちがたくさん暮らしています。

前回ゲストスピーカーをお招きした時と同様、前週にペルーについて事前学習を行い、ハビエルさんへの質問を考えました。
「ペルーの国民性はどうですか？」「ペルーでサッカーは人気ですか？」「おすすめのお土産物は？」「レストランの人気メニューは？」などなど。

講演当日、パンフルートを持ってきてくださったハビエルさん。
音のチューニングに使用していたのは何と乾燥豆やトウモロコシ。気温が高くなると音が高くなるので、乾燥豆を入れて音を調整するそうです。みんな、初めて見るアンデス楽器について興味を持って説明を聞いていました。

ペルーと言えば「インカ帝国」。文字の文化が無かったため、今でもその全容は謎に包まれ、より一層インカ文明を魅力的にしています。ハビエルさんの出身都市「アレキパ」は、標高２３００ｍにあるペルー第２の都市。世界遺産に登録されているとても美しい街です。日本人に親しみ深い富士山に似たミスティ山もあることを知り、生徒たちは驚いている様子でした。

ペルー人はロマンチックで楽しいことが大好きな国民だそうです。一度、fiesta(パーティー)を始めると、夕方から翌日の正午頃まで踊りや食を楽しむそう。しかし、一方で時間にはルーズな一面も。ハビエルさんのお話から、とてもあたたかく、素敵な国民性だと感じました。

「なぜ音楽を始めたのか？」という質問には、元々家族にミュージシャンが多くいたこと、また「モテたかったから」という理由もあったそうですが、初めて来日された時はミュージシャンではなく自動車整備士として働いていたハビエルさん。(中南米の国々では、古い車を何度も修理して使うので、路上で修理する場面がよく見られます。)　仕事をするのに必要なのは技術のみだと思っていましたが、「仕事をするには、まず日本語が出来ないとダメだ」と言われたそうです。英語も日本語もあまり得意ではなかったハビエルさんは、大好きな音楽を仕事にしようと志します。
音楽に言語は必要ありません。私たちに「música sin fronteras(音楽に国境はない)」という言葉を教えてくれました。それからは音楽で世界中を飛び回りました。

さて、みんなが気になる料理の話です。
日本ではまだまだ知られていませんが、ペルーは「世界で最も美食を楽しめる国」部門１１年連続で最優秀賞を取るほどグルメの国なのです！
もっともポピュラーなのは、「ceviche(セビーチェ)」という新鮮な魚介類のマリネ。豚肉を煮込んで素揚げした「chicharón(チチャロン)」や、ペルーの国民食、チキンの「pollo a la braza (ポヨ　アラ　ブラサ)」も大人気です。ペルー料理に興味を持った人はぜひ、平野区喜連瓜破にあるハビエルさんのレストラン「SOLUNA」に行ってみてくださいね！

最後はお待ちかねのアンデス音楽の演奏です。音楽演奏を聞きつけて、同じ階で授業をしていた「Vocabulary Building」のメンバーも見学に来ました。

今回は日本でもおなじみの「EL CONDOR PASA(コンドルは飛んでいく)」「アンパンマンのマーチ」「花」を演奏して下さり、美しい音の広がりや深み、世界観に感動しました。演奏後は拍手に包まれました！

日本料理ではお寿司、特にウニやハマチ、鰻が大好きなハビエルさん。「世界一好きな場所は？」という質問には、「治安も良くて、人も優しい日本」と答えてくれました。

生徒の感想

生徒の感想では、
・私は異文化に触れることが大好きで、今回もペルーの文化や国について知ることが出来て楽しかったです！ありがとうございました！ 日本を世界一好きな国と言って下さりありがとうございます！
・地元行きたいです！
・ペルーの印象は、とても明るく楽しそう✨ 太陽の祭りが気になる
などがありました。

今後もスペイン語入門の授業では言語だけでなく、スペイン語圏の文化や在日外国人の人たちの生活や人生を学んでいきたいと思います。１２月には、最後のゲストスピーカーを予定しています。

¡Aprende un idioma y amplia tu mundo!(言語を学んで世界を広げよう！)

スペイン語入門担当教員　種中恵

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