皆さんは将来の夢や憧れの職業はありますか

皆さんは将来の夢や憧れの職業はありますか。KI生の中には「将来英語を使って働きたい」「国際的に活躍したい」と考えている人も多くいることでしょう。１年生のLHRでは後期から進路についてさらに積極的に発信をしています。しかし進路決定がゴールではなく、希望の大学や専門学校に入学できたからといって将来が約束されるわけではありません。社会人になり、その先何十年も何らかの仕事をして収入を得て、生活をしていかなければなりません。
現在日本では希望すれば６５歳まで働くことが出来ますが、少子高齢化が急速に進む今、今年の４月より７０歳までの就業機会確保が企業の努力義務になりました。将来的には更に長い期間働き続ける時代が来るかもしれません。
私自身教員歴は短いのですが、転職回数はKIの先生の中で最も多い自信があります。２０代・３０代と年を重ね、出産などを経て働き方を変えてきました。

11月29日(月)に実施したLHRでは「キャリアについて考える」をテーマに、自分のなりたい職業、憧れの職業の月収や年収、なるために必要な学問や資格などを調べてもらいました。キャリアについてのHRを実施したのは自分の未来につながる進路選択をする準備をし、より広い視野で進路や将来、人生について考えてほしいという思いからです。冒頭で大学卒業後、転職を重ねた私自身のジョブヒストリーやライフスタイルに合わせた仕事の選択、数年間携わった字幕翻訳の話など赤裸々に話した時のクラスのみんなの驚きの反応が面白かったです。

キャリアについて調べるワークシートは私たち教員の想像以上に真剣に取り組んでくれていました。月収や年収、就職するまでに必要な資格や経費など普段意識することは少ないかもしれませんが、調べ学習を通して憧れの職業のリアルを知れる機会となりました。今まで漠然と「なりたい」と考えていた職業も調べてみると勤務時間が長くハードだった、就職までの道のりが難しい、など多くの発見と学びがありました。私たちクラス担任も、普段接しているクラスのみんなの興味や憧れの仕事を知れて、とても有意義な時間となりました。
なりたい職業の中にはフライトアテンダント、検察官、国連職員、日本語教師、寿司職人、栄養士、ハリウッド映画監督、エンターテインメント業界で活躍したい人、カメラマンなどがあり、授業終了時にはそれぞれの個性溢れるワークシートが完成しました。

１年生の国語の授業でも「何のために「働く」のか」という姜尚中氏の文章を読んで、働く意味を考える活動をしています。一人前になることや社会生活の中で人とつながることの重要性などグループで一生懸命考えてくれています。
ぜひ今回のHRや国語の授業をきっかけにして、ご家族の方とも「働く意味」や「社会人になること」について話し合ってみてください。自分たちの今まで知らなかったことや，身近な人の価値観を知る機会になるでしょう。

皆さんは何のために働きたいですか？どんな人生を送りたいですか？
働くことが人生の目的ではなく、幸せになるために働くのだと私は考えます。
１つの仕事を極めて継続することも勿論素晴らしいですが、皆さんには１度しかない人生の中で様々な経験をして自分の人生を豊かにし、生涯を通して自己実現を続けてほしいです。

１年生担任、英語科・スペイン語入門教員
種中　恵

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