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2024.03.19

2023 Graduation その③

卒業生への思い  ~本物を掴みなさい~

卒業式

2024年3月7日、KIでの3年間の学びを終えて、生徒たちは卒業していきました。ガウンを纏い、高々とハットトスをする生徒たちの喜びいっぱいの姿を見ながら、心からのおめでとうの温かい感情と、同時に力が抜けていく安堵感が全身を包みました。あぁ、とうとうあの子供たちが巣立って行った…。

この学年は、1年生の入学時から卒業時まで担任を受け持ったこともあり、たくさんの思い出を共に綴ってきました。ベタではありますが、楽しいこと、苦しいこと、大声で笑ったこと、真剣に怒ったこと、辛すぎて泣けなかったこと、ピュアな心に感動したこと、全てが走馬灯のように、全身を駆け巡りました。君たちは、幸せだったでしょうか。楽しかったでしょうか。たくさんのことを学べたでしょうか。KIを学び舎としてこの先一生、誇りに感じてくれるでしょうか。たくさんの思いが胸にこみ上げてきましたが、生徒たちの顔をくしゃくしゃにした笑顔を見るにつけ、きっと大丈夫、と自己満足とも思える安心感を覚えました。

思えば、本当に我慢強い学年でした。あまり好ましくない事象に対しても、忍耐強く、そして平穏に日々をそつなく過ごしてくれました。しかし、それはきっと私が自分に都合よくそのように感じていただけであって、実は、生徒たちの心の中は、とてつもなく大きな嵐が吹き荒れていたのかもしれません。その時に、もっと私にできることが、寄り添えることがあったのかもしれません。後悔は滅多にしない質ですが、このことに関しては、なおも申し訳ない気持ちでいっぱいです。逆境の中で平穏に過ごすことの出来る、立ち居振る舞いにおいては、生徒から学ばせてもらえました。卒業時の笑顔は、きっと、辛いしんどい思いを乗り越えてきた、彼らの成長から沸き起こった本物の笑顔であったに違いありません。

卒業式

実は、年末辺りから、ハットトスの瞬間まで感情を押し殺してきました。少しでも感傷的になると、泣けてきてしまうからです。喜怒哀楽が強い私にしては全くもって珍しいことであると思います。感情をコントロールできるようになったのか、それとも単に老いてきたのか。後者であるのは否めません。人生を達観できるようになったと言えば、聞こえはよいのですが、自分の中の遥かかなたの高校卒業時を思い返しては、その先、前途洋々の人生があることを、確信してやまないです。ただ、いくつかだけ言及しておきましょう。私がこれまで最も大切に、そしていつも心の中にある、人生の指標です。

その一:「無理はしてもいいが、無茶はするな」 自分の目標に向かって、若いうちは無理は効く。ただ、無茶はすると若くても潰れる。賢く生きなさい。
その二:「何に対しても、本物を追求、探求しなさい」 学問においても、仕事においても、恋愛においても、まやかしを掴むな。それぞれのダイアモンドを見つけてほしい。原石を見つけたら、それを研磨して輝かせるのは自分次第だ。
その三:卒業時の祝辞でも送りましたが「“毎日幸せ探し”をしなさい」 マイナスは数えても仕方がない(もちろん反省はすべき)しかし、寝る前にその日あった幸せ、恵みを数えて感謝の気持ちで寝たら、きっと翌日は素敵な一日だ。

卒業式

正直、卒業生ロスですね。ただ、また新入生もすぐに入学してきます。また、生徒と私の新たな1頁が開かれます。どうか皆さん、時々、元気な顔を見せてほしいです。新しい地での生活ぶりを報告してほしいです。何か相談事があれば、遠慮せずに言ってください。いつでも、待っています。

卒業式

3年2組担任 安井香苗

 

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