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2024.09.30 行事
1年生 台湾研修旅行引率記(9月10日~9月12日)
いざ台湾へ!!
コロナ禍で叶わなかった1年次に予定されていた二泊三日の海外研修が、今年4年ぶりに実施されました。
初海外、初飛行機搭乗という生徒たちもいる中で、緊張感と高揚感がありありと伝わる9月10日の朝、関西インターナショナルハイスクールの1年生40名はそれぞれの思いを胸に抱き、関空から台湾桃園国際空港へと飛び立ちました。
ドキドキしながらの身体チェックも終え、デジタル化された出国も全員通過し、いざ飛行機に搭乗。機内食も美味しく、モニターでの映画も楽しめたようで、安心しました。
台湾入国手続き時に少し手間取ったこともありましたが、現地のガイドさんが待つ出国ゲートを無事にくぐり抜けることができました。
九份にて
若干蒸し暑さを感じながら、一同バスに乗り込み、目指すは九份へ。約1時間半後に到着した場所は、なぜか全体がセピア色に見えたのは私だけでしょうか。その中で山の上までひたすら続く赤い提灯だけが浮かび上がる、幻想的な世界でした。噂には聞いていましたが、なるほど、まるで異次元にタイムスリップしたようなノスタルジー溢れる空間で、生徒たちは景色を楽しんだり、小籠包やトマト飴を食べたり、お茶の試飲をしたり、お土産を買ったり、それぞれの時を過ごしました。
円卓を囲んでの夕食
再びバスに乗り込み、夕食会場へ。10名ほどが座れる円卓で、次々と運ばれてくる大皿の中華料理に舌鼓を打ちました。香辛料が少し口に合わなかったり、九份でおやつを食べ過ぎたりして食欲がなかった生徒たちも、円卓で仲間たちの顔を見ながらの食事という嬉しい初経験を非常に満喫したようです。破顔爆笑とはこのことか、というほどの学校では見たことのない素敵な笑顔と笑い声が会場を満たし、教員の心もお腹も大変満たされました。
士林夜市散策
初日のプログラムとしては盛りだくさんでした。夕飯後は夜市散策。疲れを知らない子どものように、三々五々と活気のある賑やかな商店街へと消えていきました。耳をつんざくピストルの音、生徒たちを呼び込むお店のおばちゃん、おじちゃんたちの大きな声。かなり圧倒されましたが、原色が眩しい色とりどりの光景に、生徒たちは上手く馴染んで、射的やボール当てに興じていました。笑顔でバスに乗り込むその腕には、しっかりと大きなぬいぐるみが抱かれていました。
2日目
2日目は、今回のハイライトと言えるイベントでした。
午前中は100年以上の歴史を誇る国立台湾師範大学を訪問し、大学の説明、そして師範大学に入学して学んでいる本校卒業生の体験談、キャンパスツアーと充実したプログラムでした。
その後は、台湾の大学生の方々が班に一人ずつついてくれての台北市内行脚。自分たちで練った計画を大学生に話し、お互い話し合って適切なルートで市内観光を楽しめたようです。
以下に生徒たちの感想を記しておきます。
実際に日本から受験した方からお話を聞けてよかったです。海外の大学も考えてみようと思いました。
海外にたくさんのルーツを持つすごい大学だと知ることができました。海外大学への進学を視野に入れようと思えるいい機会になりました。
お昼に食べた中華がおいしかったです。その後は楽しくお土産を買ったり、違う町に行ってまた違った文化を感じられました。
元々計画を立てていたものは暑いのでやめようという話になり、大学生が私たちのしたいことを沢山聞いてくれて近場など効率よく動けました。小籠包を食べたり、お土産を見たりすごく満喫できました。
台湾の大学生がとても接しやすく、積極的に声をかけてくれて楽しかったです。色々な飲食店やお土産屋に行ってたくさん写真を撮り良い思い出になりました。
台湾の大学生がとても優しかったです。おすすめの場所に連れて行ってくれて、使い方や歴史も教えてくれました。大学生のおかげで間違うことなく順調に行けました。
日本にはないものをたくさん見ることができました。例えば、電車の切符が紙ではなくコインだったことや台湾のお菓子、本場の小籠包、お寺など本当に興味深い経験をしました。
台北の日差しは日本と同じように暑かったですが、大きく体調を崩す生徒もおらず、無事に時間に余裕をもって夕方の食事会場まで集合できました。夕飯後も全員疲労していただろうが、全体でレクリエーションの時を持ち、大人も感動するほど楽しい時間を過ごせました。
最終日
いよいよ最終日です。早朝にもかかわらず、誰一人として遅刻することなく時間通りにホテルをあとにすることができました。この二泊三日で、集団行動をする中で、時間や規律を守ることを徹底して習得できたことは大きな成果です。 研修旅行のフィナーレは、中正紀念堂訪問です。衛兵交代式を見て、館内を観覧しました。蒋介石の銅像の大きさは圧巻で、生徒たちは深く感じ入ったようで、もっと歴史の事前知識を持って訪れるべきだったという感想を持つ子もいました。中正紀念堂をあとにして、一同桃園国際空港へ。あっという間の三日間でした。
研修旅行のために、4月から約5か月間、グループ決めや事前学習にじっくり時間をかけて取り組んできました。年間の最大にして最高の行事が無事に終了しました。
生徒からの感想(抜粋)
室長は起きる時間とやるべきことを詳しく説明してくれました。日本語で分からないことがあっても、丁寧に説明してくれました。班長も、旅の中でコースを決めたり、行動を組み立てたりするのを手伝ってくれました。ありがとうございました。
私は集団の活動の中でどのように従うかを学びました。また、自分でいくつかの行程を計画することをマスターし、時間の観念を重視するようになりました。今回の経験があったので、次の研修旅行ではもっと現地の文化を学び、クラスメイト同士の活動にも参加したいと思います。
人間関係であまり話したことない子にも自分から話しかけるなど積極的に行動できたことが自分にとって成長したと感じました。次年度はもっとたくさんの人と関わりたいと思います。
今回で得たものは人との関わりです。色んな国の人と関わることで自分にとって多くのメリットがあることに気づきました。反省点は特にないと思います。全てが良い思い出なので、自分たちの反省点はとても少ないと思います。
今回の研修旅行では普段とは違う生活を送り、日本との違いを良い点でも悪い点でも感じました。初めて見る食べ物などを進んで食べることはなかったことを少し後悔しています。また、台湾の方が使う英語のイントネーションが違って、それもちゃんと聞き取れるようになりたいと思いました。
今回の研修旅行で今まであまり話せなかった人たちと話したり、クラスメイトと仲を深めることができたと思います。それ以外にも初めての海外ということで不安もたくさんありましたが、現地の方々の温かさや台湾の雰囲気などをたくさん知って、もっと他の国にも行ってみたいという思いがより一層高まりました。
今回の研修旅行で英語力だけが大事なのではなく、コミュニケーション能力や伝える力が大切だと感じました。英語で質問しても伝わらなかった時がありましたが、ボディランゲージや気合いで伝えることができた時は少し嬉しかったです。来年のホームステイでは話すことを恐れず、たくさんのコミュニケーションを取りたいと思います。日本との文化の違いを学びました。地下鉄のチケットやトイレなど、海外旅行はその背景などを知る良い機会になる反面、自分でもっと調べていけば良かったと反省しました。
日本との違いを学び、それに戸惑うことが少なくなかったため、次に海外に行く時は前々から調べてから行くことが重要だと思いました。また、英語を使う機会が少なかったと感じたので、もっと英語でコミュニケーションを取れる場があればいいと思いました。
日本とは違うところをたくさん学ぶことができ、自分の英語がまだまだだということも思い知りました。今回で、英語の勉強のモチベーションが上がりました。
日本の文化とは全然違うことに気づきました。英語や中国語が分からなかったけど、挑戦することが大事だと思いました。
短期間ではありましたが、今回の海外旅行が、生徒たちにとって次年度予定されている海外ホームステイ研修の大切な礎となったことを確信します。
1年学年主任 安井香苗
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