筆者がKIに赴任して以来の念願が叶い、10月2日（水）「地球のステージ」を開催しました。
「地球のステージ」は、「紛争、災害、貧困の地の子どもたちに音楽と映像で近づこう」というコンサートです。
全国各地で行われる「地球のステージ」は年間約200回！
主催団体の「特定非営利活動法人 地球のステージ」代表の桑山紀彦さんは、神奈川県海老名市に「海老名心のクリニック」を開設しておられる精神科医＆心療内科医で、そこでの診療の合間を縫っての公演活動ですから、驚愕です。
でも、「こうやって若い人たちに伝えることがいちばん大切だと思っているので」と、もう30年近くこの活動を続けていらっしゃいます。

今回のステージでは、「国際協力なんて・・・」と避けてきた若き日の桑山さんが、国際協力活動を始められたきっかけとなったフィリピンへの旅から始まり、アフガニスタン、ガザ、ウクライナ、と、それぞれの地域で桑山さんの関わっておられる心理社会的支援のお話と、それぞれの場所の人々への思いを歌と語りでたっぷり伝えていただきました。特に、現在メディアでもその報道が取り上げられるようになったモハマッド・マンスール氏の生い立ちと桑山さんとの心のつながりには胸をうたれました。

ステージの後のQ＆Aセッションでは、生徒たちからの深い質問に桑山さんがひとつひとつ丁寧に答えてくださったのが印象的でした。
解散後も多くの生徒が桑山さんのもとへやってきて感想を伝えてくれました。桑山さん自身もとても感激され、他の場所でもKIでの公演について触れられています。
新聞やテレビのニュースとは違い、実際に足を運んだ人の生の声は、しっかり生徒たちの心に届いたのだと感じています。

筆者のこれまでの卒業生には、地球のステージを鑑賞し桑山さんの思いに賛同し、世界中を駆け回って活躍している人がたくさんいます。今回のステージがKIの生徒たちの未来に少しでも役立つものであることを願います。

国際交流担当　南 美佐江

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