12月9日、KIHS卒業生の笹島絹心(ささじまけんしん)さんが講演をしてくれました！
笹島絹心さんは、現２年生の６つ上の先輩で、在学中は進路や学業に悩んだと言います。
今回は講演内で２年生にメッセージを送ってくれました。

KI志望した理由と在学中で苦労したこと

５科目の中で英語が得意だったことと、将来英語が役立つと感じ、KIHSを志望されました。
在学中はネイティブの先生方の英語が理解できず苦戦をしていたので、ご自身でも事前に先生に学習する範囲を聞いて、英単語を調べる等の予習をして努力をされていました。
努力の甲斐あって、現在は塾講師としても活躍されています。
２年生の皆にはKIHSの環境がありがたく貴重だと理解してほしいと話します。

KIHS在学中、辛かったこと

学力的な部分で周りについていけなかったことが在学中辛かったと言います。
また、３年時には進路に関して苦悩されたそうです。絹心さんは料理の道に興味があったのですが、ご家族は学歴重視で大学は卒業してほしいと意見の食い違いがありました。当時の担任の谷本先生と相談を重ねながら、学びを将来にも生かせると感じ、桃山学院大学の経営学部に進学を決意しました。

大学は２年半自宅でリモート授業

コロナウイルスの流行で、大学に登校したのは１年半のみで、大学生活のほとんどはリモート授業。
大学ではマーケティングリサーチを専攻しました。

スタートラインは人それぞれ

絹心さんが社会人になった今でも実感されているのは、「スタートラインは人それぞれ違う」ということ。自分の置かれている環境や立場で「サボっても良い」「もう諦めよう」など後ろ向きに考えてほしくないと言います。それぞれの立場で、それぞれのスタートラインから努力をして頑張ってほしいとエールを送ってくださいました。

Q&Aコーナー

Ｑ． 料理人の道を志したきっかけは？
Ａ． 入学時は学力に危機感を感じたので、料理のことはいったん忘れて学業に力を入れました。料理で人に喜んでもらうことに喜びを覚え、３年生の途中で料理の道を真剣に志しました。

Ｑ． 料理をする際の工夫は？
Ａ． 現在、物価高で苦しんでいるが、最も気にするところは食材。自分の作る料理でどれほど素材を生かしてお客様に美味しく食べてもらえるかということにこだわっています。

Ｑ． なぜ大学で経営学部を志望したのか？
Ａ． 昔から経営者になりたいという思いがあった。親族が経営者であったことで自然と経営者の道を志しました。

Ｑ． 大学卒業後に開業が決まったと思うが、今の店を開業するにあたった経緯は？
Ａ． 市内にお店を構えたかったが、資金面の上で難しく物件探しが難航した。また、食材の仕入れ面や立地などに悩んだことや、父の営む飲食店でアルバイトをして実際に自分が経営するシミュレーションをしたことに時間を要した。また、コロナの流行も重なり、自分の中でも「無理かもしれない」と諦めようとした気持ちが湧いたことや甘えもあり、本来はもっと早くに開業できたと思うが、今年の９月についにお店をOPENさせました。

Ｑ． 提供しているメニューは？
Ａ． 人を雇える余裕はないので一人で切り盛りしている。現在は時間で間借りをするシェアキッチンで中華料理 (麻婆豆腐・炒飯・エビチリ・麻婆丼) のテイクアウト専門店をしています。

２年生からのQ&A

Ｑ． 経営者になる視点で、どのように人間関係を築くべきか？
Ａ． 好き嫌いで人を判断してはいけない。最終的に自分のためになるような人間関係を築くことが重要であると思う。

Ｑ． 好きなことを仕事にすることは難しいと思うが、情熱をキープするためには？
Ａ． 絵の道と料理の道どちらに行くか悩んだこともあった。自分は、飲食店を営む父親を感心させたいと言う負けん気で料理の道を頑張る活力になったが、向上心を何かに無理やり結びつける必要はない。

Ｑ． 経営は楽しいですか？
Ａ． 楽しくない。お金の管理など大変。数字の処理が好きな人は楽しいのでは。お客様が自分の料理で喜んでいることが一番嬉しいし、やりがいになっている。

絹心さんの元担任 谷本先生より

本人が話していた通り、入学当初の学力が決して高い生徒ではなかったのですが、その中で本人が頑張らないといけないという意識を持って真面目に勉学に励みました。謙虚で何事にも熱心に取り組む姿勢は他の生徒の模範にもなりました。当時の担任としてはとても信頼できる優しい生徒で、将来料理の道へ進みたいという話を聞いた時は、どのようなアプローチをすればそれが実現できるか一緒に考えたのを今でも覚えています。彼の地道な努力が実を結んだからこそ今があるのでしょう。60数名の前で堂々とスピーチをする姿に感動しながら聞いていました。これからどんどん常連客を増やしてお店を大きくしてほしいです。

講演後の生徒の感想

講演を聞いて、残りのKI生活をどのように過ごしていこうと感じましたか？

「まだまだ悩んでいろんなことに興味を持って生活したい」
「今自分のできることを目一杯やり 無理せず目指す場所を定める」
「自分のやりたいこと、夢を追求して勉強だけになりすぎずそのことも考えることが大事だから、家族とも自分自身ともしっかり相談して過ごしていきたい」

絹心さんへのメッセージ

「まだしたいことが見つかっていなくて少し焦っていたけど今日の講演を聞いてとりあえず色んなことにチャレンジして見ようと思いました。ありがとうございました。」
「先輩のお店が、更に繁盛するよう願っています！」
「得ることが多かったです。ありがとうございました」

~~絹心さんのお店の情報~~

中華Labo
テイクアウト専門店（炒飯・エビチリ・麻婆豆腐・麻婆丼）
大阪府和泉市いぶき野5丁目1-1　和泉中央駅2階
090-2118-9990
公式LINEは こちらをクリックorタップ　（もしくはQRコードを読み込んでください）

 

2年1組担任 種中 恵

 

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