卒業生による進路説明会を５月９日に実施しました。今年３月～５年前の卒業生7名を招き、講堂で全校生徒を前にして、『自分の進学体験記』を話してもらいました。

卒業生は事前に次のお題で話すように依頼しました。

１）自分がKIHS生だった時どのようなきっかけで今の進路を選んだのか。

２）進学前後どのような面で苦労したか。

３）大学に進学してからの留学経験や就職活動などの様子。

４）これからの目標。

５）在校生に向けた励ましのメッセージやアドバイス。

自信たっぷりの卒業生、ハニカミながら話す卒業生・・・その姿を見ていて、KIHS時代のことを懐かしく思い出しました。しかし、７名とも実に熱心に自分の言葉で在校生に語りかけてくれました。

■卒業生７名の進学大学■

２名（関西学院大学総合政策学部）

１名（関西学院大学国際学部）

２名（関西外国大学外国語学部）

１名（京都造形芸術大学芸術学部）

１名（大阪航空専門学校）

■話の内容の一部を紹介します■

「今の僕の進路は、自分が決めた道。悩んで出した結論なので、まったく後悔していない。（生徒の）皆さんも行動できる力を育み、自信をもって進んでください。」

「大学の名前で進路を決めたら失敗する。自分がやりたいことができる大学を選ぶことが基本だと思う。」

「まだ、やりたいことが決まっていなくても大丈夫です。私が学んでいる関学の国際学部なら、いろんなことができるので、大学に進学してから方向を決めても大丈夫だと思います。」

「（KIHSでの）単語試験、毎回１番（の成績）を目指していました。KIHSの授業はとても充実しているから、授業にしっかり参加して、課題をこなしていると、特に受験勉強しなくても、大学に進学できると思います。」

「大学の知名度や周りの意見に左右されないで、自分が何をしたいのか、よく考えて選ぶと良い。」

「KI（HS）のカリキュラムはとても充実しているので、日頃より頑張っていると自然に力がつきました。ＡＯ入試では資格を持っている方が有利なので、KI（HSで取り組んでいる）英検やTOEIC、TOEFLは頑張っておいた方が良いと思います。」

卒業生たちは実体験からいろんなことを話してくれましたが、生徒席からは時おり笑いが起きたり、質問が飛び出したりとアットホームな温かい雰囲気で、心が和みました。 在校生とは面識がない先輩がほとんどでした。しかし、生徒たちは先輩たちの一言一句を聞き洩らすまいと、驚くほど真剣に聞いていました。数年前に自分とまったく同じ立場にあった先輩達の言葉や助言はやはり共感できることが多かったようです。

「単語試験がんばる！」「勉強頑張ろう！！」と決意表明をする様子やクラスメート同士で進路について語り合ったりする様子があちこちで見られました。お昼ご飯の時間に先輩に個別相談をしに行く生徒も多数いました。年代を超えたKIHS生同士の交流が実現し、この催しは大成功に終わりました。

今回来校してくれた先輩達以外にも、多くの卒業生が文章でメッセージを送ってくれました。在校生のみんなが掲示しているメッセージを休み時間や放課後真剣なまなざしで読んでいます。卒業生の皆さん本当にありがとうございました。

教育主任　　　滝本武

進路指導主事　小谷真貴子

■在校生の感想を一部紹介します■

「卒業生の話を聞いて、まず学校の勉強を頑張り自分の単語力を上げようと思った。大学の選び方は大学名だけで選ばずに自分がどんな事を学びたいのかが大切だと分かった。」

「社会に出ていく厳しさを知った。進路が決まらなくて投げやりになっていたところがあったので、もう少しちゃんと考えてみようと思いました。」

「卒業生の話を聞いて世界が広がったしＫＩでの授業をもっと真剣に取り組もうと思った。」

「卒業生の方々はみんな輝いて見えました。受験勉強よりも学校の勉強を頑張らなければいけないなと思いました。」

「自分が魅力を感じたところに行け、という先輩の言葉に感銘を受けました。」

「最初は１年生になのに、もう進路について考えないといけないのかと少し疑問に思ったけれど、話を聞いて1年生の内に頑張らないといけないと思えてきました。」

「まず卒業生の話を聞いて、それぞれの道を自分なりのやり方で進んでいることがよく分かった。学費を自分で稼いだり、いろいろな話を聞けて良かった。あれだけ生々しい実体験を聞ける機会はそうないと思う。」
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