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2016.10.15

1年生Geography(地理)の授業のひとコマ Willard先生編 ”Population and resources(人口と資源)”

社会科の授業をall Englishで受けたことがありますか?

中学生にとっては、「そんなの、無理!」と思うかもしれませんが、慣れれば大丈夫?!

今回はカナダ出身のJeff Willard先生が担当するGeography(地理)の授業に潜り込み、生徒がどんな反応をしているのか、観察しました。(授業は英語で実施されていたので、レポートも英語を交えて書かせてもらいます。)英語教科だけでなく、一般教科も英語で学べるというのはインターナショナルスクールならではですね。

 本日のテーマは

国連人口基金によると、2011年には世界人口が70億人を超え、50年後の2065年には100億人を突破することが見込まれます。この時、十分な食糧は確保できるのでしょうか。と言うわけで、主なテーマは人口増(Increase of Population)と食糧安全保障(Food Security)

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まずは、前回の授業で何を学んだのか、Willard先生が復習(review);

Last time we talked about food and people;

1) people who don’t have enough food

2) people who have enough food

3) *food crisis in some countries     *食糧危機

By the way, how much does corn soup cost in a convenience store?

コーンスープひと箱はいくらで売っているでしょう、という発題から今回の授業はスタート。

Willard先生によると、It costs 280 yen. ちなみに、セブンイレブンで買うとひと箱10個入りを買うと、288円でした。相場を調べて、授業をしているのですね。

次の発題は;How much money do you earn an hour?

アルバイトの時給はいくら?

一人の生徒が860円と答えていました。

How many corn soups can you buy for 860 yen?

860円あれば、3箱買えますよね。Each student can get at least one piece if you buy three boxes of corn soup.

Wait a minute! でも!!とWillard先生。

教科書では、In this section, you’ll investigate the impacts that the world’s growing population might have on resources.と難しいセンテンスが書かれていますが、Willard先生の授業は、1年生ということもあって、簡単な英単語を使うように心がけていました。リスニング力さえあれば、中学英語プラスαで理解できる英語ですね。また、先生の質問も日本で生活する高校生の視点で理解できるような工夫をしています。しかし、授業が進むにつれて、だんだん難しい英単語が飛び出していきました。

What if the price rises?

Some countries are like that, quite fragile; any change can affect people.

値段が上がれば、どうなるのでしょう。影響を受けやすい国があって、人々の生活に大きな影響を与えることになります。

What region of the world will get a big impact?

どんな国が大きな影響を受けるのでしょうか。

North America?
20161stjeff4生徒たちは、アフリカなどの貧しい国々、と答えていました。

先日、ベトナムに行ってきましたが、日本との物価の違いを感じました。平均月収3万円、という話も聞きました。ベトナムでは確かに物価は日本の3分の1か、4分の1ほどですが、収入が少ないため生活は厳しいですよね。アフリカの貧しい国々では生活はもっと厳しい状況です。

 

You will discuss “food security” in the Model United Nations next year or the year after.

Food insecurity is a major issue in some countries in Africa, countries like Senegal. You may be representatives of those countries. In that case, you must know the situation of those particular countries. などと、話題は2年生、3年生になると参加する模擬国連にも発展。

授業は、その後、2008年~2009年に食糧問題が原因で世界中で起こった暴動(riots)に及びました。貧しい地域の沿岸地域(near the coast)で暴動が多発した、とのことですが、どうしてでしょうか。
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人口が密集しているから、と、このような質問に生徒が英語で答えている様子をみて、この半年で英語での社会科授業を受けてきて、英語力だけでなく社会科的教養も学んでいる様子に思わず感動しました! これって、身内のひいき目なのか、と自問しつつ、このようなAll English の授業を普通に受けている生徒の姿がまぶしく輝いていました。

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授業が終わって、何人かの生徒に「授業、分かった?」と聞くと授業はよく分かる、と言っていました。入学直後は難しいと感じていた生徒も、今ではすっかりall Englishの授業に慣れたようです。もっとも、初めからよく分かったという生徒もいましたが・・・。

授業の中で、Willard先生が生徒たちに

Do you worry about food?

Do you worry about your supper this evening?

と問いかけていた質問が、心に残りました。

日本では、宿題はどうしよう、とか、どんな音楽を聞こうかなど、勉強や自分の好きなことを心配しますが、今晩、食べ物があるのだろうか、などと心配する必要はありません。しかし、世界に目を向けると、今日食べることができるかどうか心配している人々がいます。人口が増えるにつれ、食糧危機に直面し、暴動や紛争、戦争の可能性が出てくる恐れがあります。高校生のときから、このような現実世界のことを学び、その解決について議論できる。Willard先生の授業は、このための基礎知識を与え、当たり前と思っていることが当たり前でないという疑問を抱かせ、現実世界の理解を促すものでした。

 

教育主任 滝本武

 

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