海外研修旅行

■アジアの国を訪問する海外研修旅行

KIHSでは、例年、1年生が海外研修のため、アジアの国々を訪れています。日本とは異なる風俗習慣や文化を体験し、英語や現地語を使ってコミュニケーションをはかることで、海外で生きるチカラを学ぶ、国際学校ならではの海外研修を実施しています。近年はベトナムや台湾に行っていますが、今回は台湾研修旅行を紹介します。

ホームルームを活用して事前研修会を行いました

台湾を知り、楽しむため、様々な角度から事前学習を行いました。

まずは、本校の職員で中国語ができる川口先生に台湾の魅力を教えてもらいました。川口先生は毎年のように台湾を旅行している台湾のエクスパートです。まずは、おいしい食事やスイーツ、お勧めの食べ物を紹介。地下鉄の乗り方やトイレの使い方、買い物をするときの値引き交渉の仕方まで教えてもらいました。もちろん、一番基本の基礎中国語会話も練習しました。
KIHSは関西外語専門学校の高等課程です。同じキャンパスに専門課程があり、日本語を学ぶ台湾人学生も多数学んでいますが、台湾人学生を囲んでの研修も実施。生徒たちは積極的に質問し、終始笑顔の絶えない和やかな雰囲気の交流会となりました。
世界史担当の松尾先生から台湾の歴史も教わりました。台湾の歴史だけでなく、台湾の親日の理由もよくわかりました。

また、本校中国語教員による基礎中国語講座も開かれました。1年生の中から、中国語が得意な生徒が先生のアシスタントとして発音練習のお手伝いもしてくれました。中国語は発音が難しく、苦戦する生徒も多かったのですが、日本でも使う漢字なのに違う意味になる言葉(飯店:中国語ではホテルなど)に「なるほど!」と驚く様子も見られました。

いよいよ、台湾研修旅行に出発しました! ー1日目ー

台湾研修の一日目は、龍山寺、中正紀念堂、台北101へ行きました。龍山寺では、お祀りしてある神様やお寺の由来などについて、現地の台湾人ガイドさんから丁寧な説明を受けました。
生徒の注目を集めたのは、やはり「縁結びの神様」です。ガイドさんに作法を教えていただきながら、熱心にお参りしていました。

そのあと、中正紀念堂に行き、「衛兵の交替」を見ました。まるで人形のように規則正しく動く衛兵の様子に、みな驚いていました。

そして、夕方からは、台北101へ行きました。ちょうど、夜景が美しく見られる時間に89階に到着。89階から見下ろす台北の夜景に、うっとりしていました。

研修旅行2日目

研修旅行の二日目は、午前中にB&Sプログラムが行われました。B&Sとは、Brothers & Sistersの略で、現地の学生との交流プログラムを意味します。今回は、現地の台湾人大学生がKIHSの生徒たちに台北の街を案内してくれました。12時のプログラム終了時間には、ガイドをしてくれた大学生との別れを惜しみ、一緒に写真を撮る姿が見られました。中には涙ぐむ生徒もいて、いい交流ができたのだなあと、私も嬉しくなりました。
そのあと、「十分」「九份」に行きました。「十分」では、願い事を書いた赤い天燈を空に向かって高くあげる「天燈上げ」を行いました。「家族が幸せでありますように」、「検定に受かりますように」...。さまざまなみんなの願い事が空を舞いました。小雨も降る中でしたが、うまく天燈を上げることができました。研修旅行二日目の天気予報は、雨。「九份」は雨の中の観光になるだろうな、と覚悟していたのですが、その時間だけ雨が止みました。みんなの思いが通じたのかもしれませんね。

私たちの夕食場所になっていた台湾料理屋さんからは、『千と千尋の神隠し』のモデルなった幻想的な「九份」の小路を、ばっちり写真に写すことができ、生徒たちは思い思いに写真を撮っていました。

研修旅行3日目

研修旅行の三日目は、故宮博物院に行きました。有名な翡翠の白菜など鑑賞しました。

今回の研修旅行の目的は「違いを楽しもう」ということでしたが、生徒たちはみな、食事の違いや、町の様子の違いに戸惑いながらも、それぞれ楽しんでいたように思います。あっという間の有意義な研修旅行でした。

生徒の感想 今回の旅行についての生徒たちの感想を一部紹介します。

★ 龍山寺
日本のお寺とは違い、とてもカラフルで装飾が美しかったです。沖縄に似ていると感じました。
★ 中世紀念堂
兵隊さんのかっこいいパフォーマンスが見れると聞いていたから楽しみにしてて、実際見てみたら予想以上のすごさだった。
★ B&Sプログラム
最初はお互いぎこちなくてあまり話せなかったけど、ちょっとずつ話すうちに好きな日本のアニメの話、恋バナなど話せて楽しかった。
★ 十分(天燈上げ)
色々な人がそれぞれの願い事を書いていて全ての人のお願い事が叶ったらいいなと思った。でも空にたくさんの天燈があげられていてこれは大気汚染にならないのかなと思った。何か特別な素材とかを使っているのかな。
★ 故宮博物院
日本にまだ文字もない時代に中国では青銅器に文字が書かれたことを知って改めて中国の歴史のすばらしさを感じることができました。世界史で習ったことが出てくるととても嬉しかったです。