創立者からのご挨拶
明治維新を第1の開国、敗戦後の新生日本を第2の開国とすれば、今日は、自らの手になる第3の開国が、静かに、しかし粛々(しゅくしゅく)として進行していると言うことが出来ます。戦後の驚異の経済成長も冷戦の終結と共に去り、世界が米国の主導する一極構造となると思いきや、実は各地に紛争が頻発し、それぞれの地域の主導権争いが目を覆うようになってきています。とりわけ我が国近辺の東アジアは、21世紀世界の大きな政争舞台として注視を集めることとなりました。
文字通り国際時代の到来であって、地図上の国境線は実は、モザイクに入り交じった人々の活発な往来と共に、民族・社会・文化などの共生と、地球規模の環境・資源・エネルギーの争奪戦の様相を呈するようになり、この日本第3の開国は、日本人としてのアイデンティティの自覚を呼び起こしつつ、大規模な異文化との摩擦、葛藤、融和、相互侵入などを抜きに語ることは出来ない状況です。
開校して四半世紀、この間、外交・ビジネス・文化など多様な領域に多くの卒業生を送り出す実績を積んできました。今、新たな国際化の時代の到来を眼前にして、これからこの国際舞台で活躍しようとする前途有為の若い諸君の為に新たな準備を整えたところであります。
再び、"I'm biased in favour of boys and girls learning English.[英語を学ぶ青少年を私はなぜだか好きだ。](ウィンストン・チャーチル)"を繰り返し、『言葉は未来を拓く』を合言葉に、逞(たくま)しい未来の国際的日本人の入学を心より願っております。